おこだでませんように

絵本

心のうちがわにあるもの

私は幼稚園で働いたことはないのですが

幼稚園教諭2種の免許を持っています。

資格を取るために、幼稚園実習というものがあるのですが、

私にとって、沢山の深い学びがありました。

担当の先生言われたことで、今も心に残っていることがあります。

子どものうらの言葉まで受け取ることが大切だよ

子どもの表面的な表に見える行動や言葉だけではなく、

その裏側には何があるか、、、。

なぜこの行動をしているのか、この言葉の裏にはどんな気持ちがあるのか、

心のうちがわにあるものに目をむけることの大切さを

教えてもらいました。

この事は、保育士として働いている時だけでなく、

子育てにも、人間関係全てにおいても大切な事だと思います。

この頃の事を思い出させてくれたのが

『おこだでませんように』という絵本です。

いつも怒られてばかりの、ぼく。

いつも怒られてばかりの主人公のぼく。

ぼくの良かれと思ってやった行動や、楽しいと思ってやったことが、

いつも裏目に出て、怒られてばかりです。

怒られたくないのに、毎日毎日怒られてばかりのぼく。

どうしたらおこられないんだろう、どうしたら褒めてもらえるんだろう。

そんなぼくが七夕で短冊に書いた言葉は『おこだでませんように』でした。

その短冊を見た担任の先生の行動に、ほっこり、心温まります。

よくある日常を客観的に見ることが出来る。

お母さんからみれば、ぼくは

宿題をいつもやらない、いつも妹を泣かせるお兄ちゃんかもしれません。

学校の先生からみれば声がうるさくて、らんぼう者かもしれません。

しかし、絵本を通してぼくをみると、

優しくて、思いやりがあって、素直で、家族思いで、

とても良い子です。

しかし、毎日怒られるのです。

この絵本に出てくる出来事は、

日常的によくあるシチュエーションでした。

ぼくの様に心の内側にある思いを理解されず、苦しい思いをしているぼくが

沢山いるのではないかな、と思いました。

そんなぼくに、そっと寄り添ってくれる優しい絵本です。

絵を隅々まで見ていくと、ぼくの家庭の状況やぼくの心の状態が

より深く描かれているのがわかります。

小学校の読み聞かせにぴったりな一冊です。

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