こども地政学

受験

きっかけはミャンマーのクーデター。

数ヶ月前、真剣にテレビのニュースを見ていた長女が

突然、『もうやめてー!!』と叫びながら、涙をボロボロこぼし、

ニュースが終わるまで、何度も何度も

やめてー!!』『ふざけんなー!!』『命をなんだとおもってんだー!!』と

画面の向こう側に叫び続けていました。

長女の涙がとまることはなく、

しばらくショックを受けている状態でした。

そのニュースはミャンマーのクーデターを伝えるもので、

自転車に乗っている子どもが銃で撃たれたり、暴力を奮われ続けている映像でした。

普段、温厚で優しくて怒ることのない長女が、

あんな大声で泣き叫んでいるのを目の当たりにし、

こんな残虐なニュースを見慣れる、聞き慣れる、深く考えていなかった自分に

気付かされ、そんな自分にがっかりました。

長女はこのニュースをきっかけに

どうしてこんな事が起こったのか?どうすれば解決出来るのか?

を考え始め、色んな本を読み漁っていました。

国連の役割についても学び始め、そこから世界の国々の問題についても

興味を持ち始めました。

そんな正義感が強く、純粋な長女の姿をみて、

私も真剣に学ぼう、知ろう、考えようと思いました。

興味の熱が熱いうちに、情報を沢山与える

ミャンマーのニュースをきっかけに、政治的な問題にも興味を持ち始めていたので、

そんなジャンルに合いそうな本はないかと仕事帰りに本屋へ寄りました。

興味の炎が燃えているうちに、その炎が消えないように薪という情報を

焚べるようなイメージです。

長女は読書が大好きなので、その時々の興味を持った分野の本を与えるように

心掛けています。

本には惜しみなくお金を使います。

興味を持ったことをとことん追求、探求してほしいからです。

そして、そんな時に見つけたのが『こども地政学』です。

地政学ってなんだろう?

地政学とは地理的な位置関係が国家に与える政治的な影響はもちろんのこと、

軍事的、経済的な影響などを地球規模の大きな視点で考える学問のこと。

だそうです。

なんとなく、表紙を見ただけで長女が好きそうだなぁと思いました。

私は『地政学』と言う言葉を初めて知ったので、

本の中身をパラパラと開いてみました。

最初のページに

地政学とは、国々がともに生きる知恵を学ぶこと』と

書いてありました。いかにも、長女の興味を引きそうな言葉です。

さっそく買って帰ると、すごい集中力で読み始め、

将来大学にいくなら、地政学を学びたい!!と言うほどハマっていました。

(現在は古生物にハマっているので、将来、生物学を学びたいと言っています、、)

どうすれば世界が平和になるの?

本の中には、外国との領土問題や、アメリカはどうして日本に基地を置くのか?

など、よくニュースで耳にする問題をわかりやすく解説してくれています。

大人が読んでわかりやすいのはもちろんのこと、世界をひとつのクラスに例え、

国々をクラスメイト一人ひとりに例えて、解説しています。

国同士が仲良くなるためには、その国の環境や歴史、経済、、、。

その国の事をよく知る必要があります。

だれもが世界平和を望んでいると思いますが、どうすれば世界が平和になるか?

を考えている人は多くはないと思います。

長女はどうすれば平和になるかを真剣に考え、その解決策を真剣に探しています。

その解決策を探るために、地政学は必要な学問のひとつなのだと思います。

こんな子どもにおすすめ

歴史や地理に興味のある子どもには

とくに興味を引く一冊だと思います。

中学・高校受験を考えている子どもにも、

知識として頭に入れておく為に良い本だと思います。

これからの日本、世界で子ども達が生きていくうえで

地政学という学問を知っておくことは

間違いなくプラスになるのではないでしょうか。

親子で学べる、おすすめの一冊です。

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