暑くてたまらない夏にピッタリの絵本
ある暑い夏の日、真っ赤に熟れたトマトさんが、地面に、どったと落ちてしまいます。ミニトマトたちは小川へ「ころころぽっちゃん」と飛びこんでいきますが、トマトさんは体が重くて転がっていけません。太陽に照らされているうちに、トマトさんは、どんどんあつくなってきて……。大胆かつ繊細な銅版画で描かれた、トマトさんの迫力満点の表情をお楽しみください。
福音館書店
夏の絵本と言えば、まず頭に浮かぶのは『トマトさん』です。
今まで100回以上は読んでいると思います。
我が家の『トマトさん』はもうボロボロです。
子ども達にも大人気な『トマトさん』。何より私が読み聞かせていて楽しいです。
読み聞かせをしている時に、子ども達がトマトさんの世界に引き込まれているのが
表情を見てよくわかります。
トマトさんの表現力の素晴らしさ
なぜ、こんなにも子ども達がトマトさんに引き込まれるのでしょうか。
次女がこんな事を言っていました。
トマトさんの絵本って、絵本なのに動画で見てるみたいに、
本当に暑そうだし、水のひんやり冷たそうなのを感じるよね!!
そうなんです!!
表現力がとても豊かで、絵と文章から伝わる夏の暑さや水の冷たさを
ページいっぱいに、ダイナミックに感じられる絵本です。
『真っ赤に熟れたトマトさん』と表現することによって、
ただの『トマトさん』より、とても暑そうに感じさせてくれる作者の表現力に
作品としての学びも沢山あります。(絵本作家になりたいわけではありません)
そして、どのページのトマトさんも、シュールな表情が最高です。
トマトさんのシュールなキャラクターが私は大好きです。
最後は川にどっぷーん!!と浸かる事ができ、『気持ちいい〜』。
読み聞かせている、こちら側も気持ちいい〜!!
夏を感じながら、涼しく眠れそうな一冊です。