長女が学校から帰ってきて
学校での出来事を話してくれました。
私自身、考えさせられる事が多く、
親子ともに、良い学びになりました。
社会の先生がブチギレた。
4限目の社会の授業中に
先生がブチギレたんだぁ、、、。
理由は
クラスの中に4人、早弁をしている生徒がいたからだと。
それでね、失礼だろー!!!!って
先生が怒鳴ってさ、、、。
飲み物は理解できるけど、食べ物はありえないだろー!!
って怒鳴ってさ、、。
そして長女は先生に質問をしたらしいのです。
『飲み物は良くて、食べ物はだめという、失礼になるならないの境目、違いはなんですか?』
シンプルに疑問に思ったから、質問をしたそうですが
その質問は
より、怒りを買ってしまったそうです。
長女は
先生と話し合いをしたいと思っているんだけど、、、。
と、私にそんな出来事を話してくれました。
先生の気持ち。
先生はお弁当を食べている生徒の態度に
侮辱された気持ちになったんだろう。
自分に対するリスペクトが無いと感じたから
きっと怒りが爆発したんじゃないか?
先生の学生時代は早弁をすることは悪いことで
早弁は不良がやる事だったから、そんなイメージがあるのかな?
と、長女と先生の気持ちを考えてみました。
生徒の気持ち。
クラスの皆は先生にリスペクトが無いからお弁当を食べていたの?
と長女に聞いてみました。
そんな事無い!!皆、静かに授業受けてるし、
授業の邪魔にもなっていないし、
真面目に授業受けてるよ!!
授業内容はプリントの穴埋めだけだから
片手間でもできる授業なの。
教科書見ればわかるし、食べてる子達は皆
お昼休みにお弁当食べる時間ないから、食べてたんだよ!!
匂いが強い食べ物とか、こぼしちゃいそうな食べ物は
食べないよ!!それぐらい皆考えてる!!
何が正しい?何が常識?
これを読んでいるあなたはどんな感想を
持ちましたか?
色々な人にこのエピソードを話すと
誰一人、同じ感想、感覚、考えがなく
凄く驚きました。
こんなにも色々な視点で、感じ方や考えがあるのか
と、、、
・そもそも、先生の『失礼!!だ』という発言の中に傲慢さを感じる。
・そもそも、片手間にできる授業構成がよくない
・そもそも、お昼時間にお昼食べられないのがよくない
(部活の昼練などで食べられないので4限に食べていたそうです)
・食べるときは食べる!勉強するときは勉強!けじめをつけるべきだ
・授業を受ける立場で、授業に関係ない事をしている時点で、先生に失礼だ
・おにぎりやサンドイッチならいいんじゃない?お弁当箱でたべるのは流石に良くない
・社会に出て、ミーティング中に急にお弁当食べるとか、ありえないんだから、それと一緒で授業中にお弁当を許していたら、その感覚は社会に出たら困るだろう
・ルールをしっかり決めればいいのに
・周りに迷惑がかかっていないからと言って、お弁当を食べるのはよくない
・先生は授業を教えることが仕事で、生徒も授業内容が理解できているなら、それでいいじゃないか
・生徒は時間の使い方が上手だね
・一方的に怒るのではなくて、なぜ食べているのか聞けばいいのにね
・飲み物は熱中症とかあるからわかるけど、食べ物はだめでしょ、今食べなくてもいいじゃない
・そもそもご飯はお腹すいた時に食べるものだよね、お腹すいたら仕方ないよ
・もし食べたいなら、教室の外で食べるなら理解できるよね
・食べ物はありえないけど、ガムとかフリスクなら理解できる
↑↑↑↑↑
こんなに色々意見が聞けました。
だめなものはだめ、当たり前でしょ!!
だめなわけない、当たり前でしょ!!
は思考停止です。
社会人の方に聞いても、ご飯は昼休憩に食べるものだ!という人もいれば
午後は忙しいから、午前中の間に食べておく人もいる。
食べながらミーティングする会社もあれば、そんなのありえないという会社もある。
おにぎり片手にパソコンで仕事をする人もいれば、デスクでご飯を食べるなんてありえないという会社もある。
皆、今いる職場環境などを軸に、自分が思う『社会性』の定義が
それぞれにあることがよくわかりました。
色々な感じ方や、もらった意見を長女と共有しました。
対話と調和。
今回、人って本当に
10人いたら10通りの価値観があるんだね!!
ということを
長女とともに知ることができました。
だから
やっぱり『対話』だよね!!
と、長女と対話の重要性について
再確認できました。
社会にでたら、さらに多様な価値観の人たちと仕事をすることもあるだろう。
そうなった時、
価値観をぶつけ合うのではなく
お互いの価値観を理解し合い
お互いのどうしても譲れないものは何なのか
譲れるものは何なのか、
調和だね!!
と長女と語り合いました。
先生に対して、侮辱しているつもりも
反抗しているつもりもない。
どちらが正しいも間違っているでもなく
今回は
価値観の相違があっただけ。
自分の感じた事に、なぜ?
と問いかけ続けると、
自分の当たり前に感じていたことが、当たり前じゃないかも?
と価値観をアップデートできる機会もあるかもしれません。
後日談。
長女は
社会の先生のところに話をしに行きました。
『先生に質問をしたのは反抗したかったからでも、揚げ足を取りたかったわけでもなく
純粋に疑問に思ったし、先生の考えを理解したかったからです。でも、嫌な気持ちにさせてしまったなら、すいませんでした』
『これからも、聞きたいことがあったら聞きたいと思いますが、いいですか?』
と伝えてきたそうです。
先生は
『そうか、そうかぁ〜』と言って
今後も質問したいことがあれば聞いて良いと
言ってくれたそうです。